書類を捨てよう!
一人暮らしを始めると雪だるま式にずんずん増えていく契約関係の書類。狭い部屋では、管理が大変ですよね。
中学生や高校生の頃はほとんど自分名義の契約なんかないから、少しも考えたことはなかった。高校生の時に携帯電話の名義を親から自分の名前へ変更した際は、うれしくて契約書をショップの袋ごと丁寧に保管していたというのに。今となっては、毎月のように何かしら契約をしたり、解約したりしてそのたびに書類がかさばってゆく。この「書類かさばる問題」を解決したい。お勧めのライフハックは「スキャンスナップ」だ。
そもそも「書類かさばる問題」において、特に面倒くさいのは次の3点。(1)捨てるに捨てられない重要書類である。(2)たくさんあるので、必要書類を見つけるのが大変。一つずつみていこう。
(1)捨てるに捨てられない、というのは、実は半分間違っている。というのも、多く場合は契約書類と一緒に、契約にかんする案内やパンフレットを保存しているのだ。心当たりはないだろうか? 本当に重要なのはサインが入った契約書であり、パンフレットはその参考資料に過ぎないわけだから、こちらは処分可能。ただ、パンフレットをすっかり捨ててしまうと万が一の時が不安なので、電子化しておこう。スキャンスナップ(ScanSnap)というスキャナが便利。
(2)必要書類を見つけるのが大変。これは読者諸賢もご承知の事実だ。実はスキャンスナップには「スキャンした文字を認識して保存する」というありがたい機能がついている。この機能を上手に活用すれば、スキャンした書類を文字検索できるようになる。必要な時だけパソコンで文字検索し、お目当てのパンフレットを見ることができればそれでいい。わざわざ契約書と一緒においておく必要はなさそうだ。
ここからはスキャンスナップでパンフレットをスキャンし、検索できる仕組みをつくる方法について順に解説していく。
スキャンスナップは家電量販店などで買うことができる。セットアップについては、取扱説明書やほかのサイトを参考にしてほしい。
まず、スキャンして電子化したい書類を準備する。スキャンスナップはA4サイズまでの紙に対応しているが、それより大きいのは通せない。大きかったり複数ページあったりするパンフレットは、真ん中からはさみで切って1枚ずつバラそう。
次に、スキャナに読み込ませる。実際にやってみるとわかるけれど、スキャン作業はほんの一瞬だ。
そして最後に、スキャンがきちんとできているかどうかパソコンで確認する。まあ契約書類のおまけなので、文字が読めればそれでいい。
大事なことはこの次。必ず、スキャンスナップが保存されたパソコンのフォルダを確認しておこう。今後どんなものをスキャンしても、設定を変更しない限りは必ずそこにデータが保管される。「スキャンしたデータなら、そのフォルダで必ず見つけられる」ということだ。
これで作業はおしまい。あとは、スキャンの終わった紙を捨ててよい。初めは躊躇があるかもしれないけれど、勇気をもって捨てよう。「後で必要になるかも……」という心配は無用。パソコンに保存してあるからなんにも問題ない。経験上、スキャンする前の書類の原本が必要になったことは一度もないので、自分を信じて捨ててしまおう。
実はこの作業はめちゃくちゃ早い。家じゅうの契約関連のおまけをスキャンしたとしても、午前中だけで終わってしまうぐらいチョー簡単なのだ。
それにスキャンスナップは、パンフレットのスキャン以外にもいろいろとペーパレス化に役立つ。毎日の買い物のレシートを保存したり、領収書のコピーを保存したりするのにもいい。私は手書きのノートを1冊使い切ったら、背表紙を切断してスキャンしている。パソコンにいったん保存すれば、スマホやタブレットからも見られて便利だから。
スキャンスナップは、特に部屋が狭くて書類を保管したり紙を貯めたりするのが難しい一人暮らしの人には重宝するアイテム。この記事を読んで興味を持ったら、ぜひ店頭で見てみてほしい。お値段は大体4万円ちょっと、というお高めだけれど、確実にあなたのQOLを高めてくれますよ!