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ガジェットは増える
ガジェット好きは、普段からガジェット情報を集めまくる。ギズモード、アスキー、エンガジェット…などなど。
そうしていると、いつの間にかGoogleがガジェット関連の話題をまとめてスマホに通知してきたりする。
ついついほしくなる。
だが、当然一人暮らしをしていくと「これ、買ったけど結局使ってないな」っていうものが増えてくる。私がこれまで失敗してきた買い物と、失敗する買い物の共通点について述べたい。
資本主義社会というのは本当によくできている。モノを売るための仕組みが徹底されていて、消費者は日々それに惑わされて暮らしている。私もまたその一人として、後悔する買い物を続けてきた。
第5位 ワンタッチテント
【使わなくなった理由】そもそもキャンプにほとんど行かない。
もともと、オートバイに積んでキャンプツーリングに出かけようと思って購入した商品。しかし、コロナの影響があり、結局キャンプには行けずじまい。非常にかさばるため郵送しにくく、売るにも売れないまま物置にしまってある。
第4位 ポメラ
【使わなくなった理由】テキストデータの取り回しが面倒くさい。
学生時代、新聞サークルで記者をしていたので、移動先でも記事が書きたいと思って購入した。だが、ポメラに書いた記事は取り回しが実に面倒くさい。ポメラはワープロ機能に特化するというコンセプトのため、通信機能が省略されている。ということで、ポメラに入力したデータはケーブルもしくはMicroSD経由でパソコンへ移す必要がある。これが超めんどうくさいの。けっきょくメルカリで売却した。
第3位 ミラーレス一眼(オリンパス)
【使わなくなった理由】金額が高いわりに出動回数がめっちゃ少ない。
ある時期、新聞社とテレビ局のアルバイトを掛け持ちして、バイト代が月10万円を超えたことがあった。あまりに忙しく遊びに行く時間もなかったため、お金をぱあっと使ってストレス解消する目的で買った一品。新聞サークルで記事を書いていたから一応役には立ったし、カメラの仕組みを学べたのはよかったけれど、特別な用事がなければ防湿庫の中にほったらかしになってしまう。最後は就活資金にするため売却した。
第2位 バイク(ホンダ・スーパーカブ110)
【使わなくなった理由】生活環境が変わった。
バイクはそもそも、年中稼働させるのが難しい。雨の日は危険だから乗れないし、真冬も手がかじかんで乗りたくない。夏は死ぬほど暑い。春は花粉症がつらい。そういうわけで、ほぼ週に1度しか乗らなかった。バイクはカメラなどとは異なり、保険代や諸税などがかかって所有しているだけでお金が減っていく。これまでは無料駐輪場にバイクを止めることができたが、この4月から入居するアパートではバイク駐輪に毎月2000円~4000円かかることが判明し、手放すことを決意した。
バイクについては、ここにも詳しく書いてある。
第1位 MacBookPro
【使わなくなった理由】Windowsと違いすぎた。
私は小学校2年生からWindowsPCを使っている。父が初めて買ったWindows95のVALUESTAR(NEC)に始まり、WindowsXPのLAVIE(NEC)、Windows7のLAVIE、そして現役・Windows10のLAVIE。歴代のNECパソコンを使い倒している。父の時代は、どういうわけかパソコンと言えばNECだったそうで、量販店でパソコンを買う時もNECのモデルしか見ていなかった。私もその父にアドバイスされ、今のLAVIEを使っている。しかし、周囲の友人たちもMacBookを使う人たちが増えてきた。私もガジェット好きとして、Macを一度も触らないというわけにはいかないだろう……そんな気持ちで買ったのがMacBookProだ。私の今までの人生で最大の買い物だった。1TBのSSDにカスタマイズし、お値段にして30万円。
これははっきり言って大失敗だった。Macに罪はないけれど、私にとっては人生の汚点だ。もう二度とこんな買い物の失敗を繰り返してはいけないと思った。まず、Macに合わせて周辺機器を整えなければいけない。それからWindowsのショートカットや操作感を実現するため、いろいろとソフトをインストールする。さらにOSの設計思想の違いを理解しながら、操作に慣れていく。「半角/全角」のかわりに「かな」を使う……Windowsと操作性があまりに違いすぎて、混乱をきたした。15年もWindowsに育てられた体には、MacOSは異質すぎて受け付けられなかった…ごめんよMacBook。これはどうやっても使いこなす見通しが立たなかったので、わずか1カ月でPC買取専門店で売った。15万円だった。絶望した。
どうして買い物に失敗するのか?
よく、「欲しいものがあったらいったんリストに書き残し、1カ月待ってみよう」というライフハックを聞く。
じつはこの記事で取り上げた5つの失敗した買い物は、どれも衝動買いではない。ちゃんと「欲しいものリスト」に載せて、本当に欲しいのかどうかを吟味したうえで購入に踏み切った。
ところが、やっぱりこうやって失敗しているのを見ると「リストに書いて1カ月待つ」というライフハックだけでは、買い物の失敗を防ぐことができないのではないかと考える。
そこで私なりにこの5つの失敗の共通点を探ってみた。最も際立った共通点は「毎日使わない」ということだ。毎日使わない高額な製品は、単に流動性の低い資産となってしまう。
高いお金を出して買ったけど使わないものは、現金化して、投資やほかの製品の購入費用に充てた方が満足感が高まる。それが頭の中でわかっているもんだから、年に数回しか出番のない製品を「失敗だ」と感じるのだ。
逆に、毎日使うものであれば、お金をかけたほうがよい。コスパが悪かろうと、毎日使っているから満足感を確実に得ることができる。失敗しない買い物のためには、「毎日使うものを優先する」という基準をもって、欲しいものに優先順位をつけていくのが望ましい。私の反省を踏まえた提案でした。