一人暮らしを始めたばかりの時期は、自炊がなかなかうまくいかない。私もそうだった。罪悪感を覚えながらコンビニでから揚げ弁当を買って食べていた。しかし、5年間の一人暮らし生活でいよいよ、ズボラでも継続可能な自炊にたどり着くことができた。
この記事では、私がおすすめする「味噌汁マシン自炊術」を解説する。初期投資にお金はかかるけれど、誰でも継続できる内容だから、最後まで読んでくれるととてもうれしい。
※これはホットクックを使って一人暮らしの時短自炊を応援する連載です
第1回 自炊を続けるコツは、「労力と時間を減らし、飽きないレシピを作ること」
最高の味噌汁マシンとは、「ヘルシオ・ホットクック」という電気調理鍋のことだ。自炊が苦手な人は通常料理も苦手だから、家電量販店の調理家電コーナーなんか立ち寄らないかもしれないけれど、実はこの電気鍋こそ最高の救済アイテム(4万円)。
そもそも、どうして自炊が続かないのか。その原因は大きく次の二つに分けられるだろう。(1)時間と労力がかかる。(2)レシピに飽きる。
時間と労力の問題に対する答えは意外にシンプル。なるべく簡単な調理だけで済む料理を作ることだ。実は、私たちは家で調理をすること自体に抵抗感や苦手意識があるわけではない。例えばカップヌードルは、お湯を注ぐという「調理」をしなければ食べられない。料理は面倒くさいのに、カップヌードルへお湯を注ぐのがあまり苦にならないのは、単にそこにかかる時間と労力が非常に小さいからだ。つまりカップヌードルと同じように、私たちの自炊も「時間と労力を極力下げる」ことができれば、今まで以上にうまくいくはずなのだ。だから、なるべく簡単な調理で食べられる料理こそ、自炊を続けるライフハックになる。
もう一つの問題はレシピである。多くの人は一人暮らしを始める時点で、卵焼きを焼くぐらいのスキルは身についているはず。でもそれだけで一週間食べていくのは非常につらい。少なくとも私は、1日3食も卵を食べつづけるとうんざりする。あと体にも悪そう。
レシピのレパートリーが少ない、というのは簡単に解決できる問題ではない。レパートリーを増やすには、数多くの料理を経験してスキルを蓄積する必要もある。あるいはクックパッドやデリッシュキッチンのようなスマホアプリを使って、他人が作ったレシピを再現する必要がある。いずれにしても時間がかかる。なるべく手間を省いて自炊をしたいのに料理教室に通うのは本末転倒だし、アプリを見ながら調理するのも意外と手間になる。
そこで提案したいのが「味噌汁」だ。「一汁一菜」という言葉を聞いたことがあるだろうか。料理研究家の土井善晴さんが提唱している日常食の形式であり、私も心から賛同している。要するに「ごはんと味噌汁があればよい」という考え方なのだ。
一人暮らしを始める人がキッチンに立つと、どういうわけか張り切って調理を始めてしまう。「ご飯を炊いて、味噌汁つくって、卵も焼いて、そうだナムルも作り置きしよう……!」こんな肩ひじ張った料理では、自炊は絶対に続けられない。しんどくなっちゃう。
その点、味噌汁は最高だ。学校給食を思い出したらわかるように、毎日食べても飽きがこない。毎食食べても全然問題ない。よく考えると、昔の庶民の食事はごはんと味噌汁、漬物の三点だったではないか。現代人が真似して悪いはずがない。これは土井さんの受け売り。
味噌汁のいいところはもう一つある。なんでも具材にできることだ。普段、味噌汁には豆腐とわかめぐらいしか入れない人も多いけれど、実際には冷蔵庫にある物ほとんどが味噌汁の具材になるポテンシャルを秘めている。キャベツやレタスもいいし、肉や魚を入れてもいい。冷凍の洋風野菜ミックスも問題ないし、トマトだっていける。まったく懐の深い料理で、感服する。レシピのレパートリーが少ないのであれば、何でも具材にできて飽きずに食べられる「味噌汁」を食事の中心に据えたらよいのだ。食卓に革命をもたらすコペルニクス的転回。
さて、ここまで自炊を続けるためには「時間と労力を小さく」し、「毎日食べられる味噌汁」を活用することを説明してきた。「じゃあ今から味噌汁を作ってのもう!」とした方、もう少し待ってほしい。この記事の後ろに続く第2回では、最高の味噌汁マシンである「ヘルシオ・ホットクック」を活用して、味噌汁づくりを極限まで楽にするライフハックを紹介する。
第2回 最高の味噌汁マシン「ホットクック」で、ガスコンロにさよなら
これまで記事で、自炊を継続するには「時間と労力を小さく」し、「毎日食べられる味噌汁」を活用することが重要だと述べてきた。ただ、一つ懸念がある。実は味噌汁を作るのは、意外と手間になる。火加減をしっかり見てあげる必要があるためだ。ガスコンロをつけているときに台所を離れられないのは、料理の宿命である。
そこで最高の味噌汁マシン「ホットクック」の出番。ホットクックを導入すると、調理中に台所を離れることが可能になる。そう、「時間と労力」という課題は瞬く間に解消する。
ホットクックはコンセントから電気をもらって動く「電気鍋」であり、その中には温度センサーが搭載されている。鍋の中の温度を自動で調整してくれるから、一度スイッチを押せば仕上がりまで放置できる仕掛けだ。実物を知らない方は、「味噌汁をつくる炊飯器」を想像してほしい。
ホットクックを使えば、たった3つの工程で味噌汁を作れる。(1)具材を切って内鍋に入れる。(2)味噌を測っていれる。(3)スイッチオン。それだけだ。具材を切ることさえ面倒だという人は、カット野菜を使ってもいい。何を入れても味噌汁はできる。もう台所に立って鍋の様子をぼんやり見守る必要はない。さっさとスイッチを入れたら台所の洗い物をさっと片づけて、自分の部屋の作業に戻ることができる。具材を切ってから、約20分で完成するので本当におすすめだ。これほど手軽なら、在宅ワーク中の昼休みにさえ自炊ができる。
ボトルネックとしては、導入にちょっとお金がかかること。今ヨドバシドットコムで確認したところ、一人暮らし向け1Lモデルで39,800円。家電としては高い。
ただ、投資と考えてもらえれば十分に元が取れるはずだ。このホットクックを3年間使うとすれば、1日当たりのコストは約37円。1食あたり12円。お肉をたくさん入れたり、高い野菜を使ったりして味噌汁一杯にかかる材料費を200円と設定しても、1食212円だ。コンビニ弁当の半額で栄養満点の食事を楽しめることを考えると、十分に価値のある買い物である。なにより、「自分、自炊できます!」と友達や先輩に胸を張って宣言できるのがいい。
ここまで読んで、「自分にもできそう!」と思った方。今すぐ買いに行こう。Amazonでポチってもいいし、家電量販店の売り場で見るのもいい。まだ不安な方は、この先に続く連載を読んで検討してほしい。ホットクックは最高の味噌汁マシンだが、カレーやシチューなどほかの料理にも大活躍する最強の自炊鍋である。私が自信を持ってお勧めする家電だし、家族が一人暮らしを始めるときにはプレゼントとして贈ってあげたいとすら思う。とにかく料理を楽にするという点で、最も効果的なライフハックだ。
ヘルシオ・ホットクックでおいしい味噌汁を作ったり、味噌汁以外の調理に活用したりする方法は、今後もこの記事で連載していく。引き続き楽しみにしてほしい。
最高の味噌汁マシン「ホットクック」であなたもLet’s自炊ハック!!