大学に入学したものの、周りの学生との間に「溝」を感じていませんか?
「周りの人たちは友達同士でワイワイ楽しそうにしているのに、自分だけ疎外感を感じる……」
「友達がいないから、過去問が回ってこない……」
これからの学生生活に気持ちに焦り出てくることがあるかと思います。
私も大学1年生のころは全く友達ができず、1週間誰とも会話をせずに過ごすということが当たり前の日々を過ごしていました。
それでも、大学を辞めたり諦めたりせずに卒業までたどり着くことができました。
この記事では、「大学ぼっち」でも、焦りや疎外感を克服して、前に進むための方法をお伝えします。
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どうして「ぼっち」はつらいんだろう?
そもそもで「ぼっち」になることは、どうして辛いのでしょうか。
私の場合は、「誰とも考えや感情を共有することができない」ことが非常につらく感じていました。
もともと友達作りが下手くそで、周りに積極的に声掛けができない性格。
また、1年間自宅浪人の苦労を味わった経験もあり、高校卒業してすぐに大学へやってきた学生たちの輪の中に入れません。
そのため、大学1年生の春のうちに同じ学部の学生たちと打ち解けることが全くできませんでした。
大学の学内生活において、ぼっちがつらく感じるのは、大きく分けると次の3つの理由になるかと思います。
- 考えや感情を共有することができない「疎外感」
- いつも一人で行動する「恥ずかしさ」
- 学内情報が共有されない「実利面でのデメリット」
一つずつ考えてみましょう。
考えや感情を共有することができない「疎外感」
おそらく、最も重大な問題はこちらかと思います。とにかく、気の合う人に出会えない。
そういう時はとても苦しいですね。
このような場合は、自ら何らかの行動を起こす必要があります。
例えば、サークル活動に参加してみたり、アルバイトを探したりするなどです。
そうした積極的な行動をとるのが難しいのならば、最低限シンプルな行動方針を立てるとよいでしょう。
私は「来るもの拒まず、去る者追わず」を徹底していました。
学内で話しかけてくれた人には、なるべく愛想よく、丁寧に接する。
グループワークなどで班分けをされた時も、自分の役割を担えるところを考えて自分でポジションをとる。
こうした行動を重ねていくと、時々積極的に関心を寄せてくれる学生が出てきます。
そうなればしめたものです。誘いにはなるべく乗りましょう。
いつも一人で行動する「恥ずかしさ」
「ぼっちがつらい」と悩んでいる人の中には、「ぼっちでいる自分自身に向けられる眼差しがつらい」という方もいるのではないでしょうか。
結論、甘えるな。
いえ、冗談です。怒らないでください。
そのような気持ちは理解できるのですが、そもそも「ほかの人と一緒にいるべきだ」という根本的な勘違いをしているのではないかと思います。
その価値観を見つめなおすのが良いかもしれません。
ぼっちは別に、周囲の人間から「寂しいやつ」と見られているわけではありません。
街に出てみてください。繁華街を一人で歩いている人はいませんか?
みんながみんな、仲良しこよしの友達同士、腕を組んでイチャイチャするバカみたいなカップルだらけですか?
きっと違いますよね。
繁華街を一人で歩いている人は寂しい人ですか?
案外、そういう風には見えないと思います。
ひょっとすると「一人でいるのは寂しい」と思いを抱えて歩いている人たちはいるかもしれません。
しかしそういう人たちを、外見や行動から判別することは不可能です。
つまり、「ぼっちでいる自分自身に向けられる眼差しがつらい」というのは、単に自分の思い込みなのです。
安心してください。誰もあなたのことを寂しい人間だとは思っていませんよ。
本当ですよ。
学内情報が共有されない「実利面でのデメリット」
ぼっちだと、クラスのLINEなどに参加招待されず、学内の情報が自分のところに回ってこない…という厄介なことが生じます。
欠席した授業の資料を代わりに保存してくれる友達がいないとか、休講情報が回ってこないとか。
あと、深刻なところで言えば、「テストの過去問が入手できない」なんていうのもありますね。
これは確かに否定できないデメリットです。
ただ、こうしたデメリットは各個撃破で対処することもできます。
実際に私が行っていたのは次の通りです。
- テストの過去問が入手できない⇒過去問販売所に行くか、あきらめて自力で勉強する
- 欠席した授業の資料がない⇒担当講師に申し出る。救済策がない場合は、欠席した回以外で得点を目指す
- 休講情報が回ってこない⇒休講情報は知らなくてもなんとかなるからね…
- 楽に単位が取れる講義の情報がわからない⇒シラバスに、前年度の成績分布が掲載されている場合があります。調べてみよう
そもそも大学の講義というものは、講師の側から発信した公開情報だけでテストの成績が付くように仕組みができています。
講義の中で扱わなかったテーマがテストに登場する、なんてことは基本的に起こりません。
したがってぼっち学生諸賢は、大学の講義にはなるべく出席するように!
大体、大学でぼっちだろうが何だろうが、成績が良ければ自尊心は保てるものです。
「ぼっち」を解決する方法はあるのか?
ここまで、「ぼっちがつらく感じる理由」について深く掘り下げて考えてきました。
「ぼっち」は皆さんが思うほど恥ずかしいことでもないですし、悪いことでもないです。
だから基本的には「ぼっちはぼっちのままでいい」というのが私の考えでした。
ただ一方で、大学を卒業して実社会に放り込まれると、仕事の中で多くの人と関りを持たざるを得ないケースがたくさん生じます。
また、一人孤独でいることによって気づかぬうちにストレスが蓄積されていくこともあります。
ですから、自分にできる範囲で、「人とのかかわりを持つシーンを増やす」ように努めるのもおすすめです。
具体的な方法は次の通り
- サークルに体験入部してみる
- アルバイトを探して取り組んでみる
- インターンシップに参加してみる
- 大学のプログラムに参加してみる
まあ一般的に、多くの学生が取り組んでいることとそれほど変わりません。
とくに4番目の「大学のプログラムに参加してみる」をおすすめしたいです。
私は大学3年生の時に「実践メディア論」という変わったテーマの講義を受講しました。
(すみません、正式な講義名は忘れてしましました)
この講義では、テレビ局やラジオ局、新聞社、広告会社など、実際にメディアで働かれている社員の方が毎回登壇し、自身の仕事について教えてくれる内容でした。
普段の学生生活では聞くことができない話がたくさん聞けるだけでなく、学年を超えたグループワークが必須となります。
そもそも抽選が必要な人気講義のため、友達同士で受講できるものではありませんので、「友達グループ」も最初から存在しません。
学年も学部もばらばらの男女が集められただけです。
お互いのことを全く知らない状態ですから、陽キャが陰キャ相手にマウントをとることもありません。
また、みんな「メディア」という共通の関心を持った人たちが集まっています。
生半可な気持ちで参加する人はいません。
ですから、毎回シャッフルされる素人同士で協力し合いながら関係性を構築し、毎週の課題を楽しみながら挑む経験ができました。
実は、この講義を通じて友達はできませんでした。
けっこうビジネスライクに付き合ってしまったので……。
しかし、「ほかの人と協力しながら一つの課題に向き合う」という行為の面白みを感じることができました。
また、各々得意とすることに注力し、成果物が仕上がっていくのは非常に快感を覚えます。
単純に話を聞いて、試験でアウトプットするという講義とは一線を画する面白さでした。
そういう講義の課題と向き合っているときは、「ぼっちだから云々」のような気持ちはすでに吹き飛んでいました。
そうなんです。「ぼっちがつらい」という気持ちの正体は、何か一つのことに熱中していれば簡単に乗り越えることができるほどの、しょうもないプライドなのです。
「大学主催のプログラム」は、濃密な内容で人気の講義が多いはずです。
大学の掲示板や学内サイトに掲載されていますので、興味のあるものに積極的に応募してみてください。
人に話しかけるよりは、申込フォームを記入するほうが、幾分気が楽じゃないですか。
まとめ:自分に合った「ぼっちのつらさ」の克服の方法とは?
今回、「ぼっちがつらい理由」と「ぼっちを解決する方法」について私の考えを話しました。
「ぼっち」であることは恥ずかしいことではありません。
自分らしさの一つとして、誇りをもってもいいと思います。
しかし、実際の社会の中では、一人ぼっちで生きていくことはできません。
誰かと力を合わせながら、一つ一つの課題に対処していく必要があります。
そういう取り組みを実践的に学べる場は、例えばアルバイトやインターンシップなどがあります。
私のお勧めは「大学のプログラム」。
何か一つのことに熱中できれば、「ぼっちがつらい」なんていう気持ちはあっという間に吹き飛びます。
いまこの記事を読んでいるのが新学期の直前だったら、今すぐ大学のサイトを確認しよう!