ブログの文体には迷いがある

WordPressを導入し、気合を入れてブログを書き始めたものの、文体には迷いがある。
いかにもブログ風に、ていねいな言葉で、情報をまとめて伝えるのか。
それとも私が思っていることを、私らしい言葉で伝える方が良いのか。
個人的には、今書いているような文体の方が心地が良い。
自分の心の内側にある言葉を、そのまま書き出せている気がする。
ブログによく見る口語は、なんとなく居心地がよくない。
自分で書いた文章なのに、どこか人ごとのような気がしてしまう。
運転免許センターの窓口のお姉さんが、お仕事で話している言葉のようだ。
毎日何百人も訪れる施設で、一人ひとりに毎回同じ説明を繰り返す。
何万回も言っているセリフだから、洗練され、とても丁寧だ。
でも、それは仕事の言葉。自分の言葉ではない。
気持ちは込めにくいし、伝えたい思いも乗せづらい。

丁寧語は、難しい。

難しい。私は丁寧語を文字にするのが苦手なのだ。
人と話すとき丁寧語を操ることはできる。でも、自分の言葉を文字にするとき、丁寧語に振り回される。
丁寧語を上手に使おうとすると、どんどん自分の言葉じゃなくなってしまう。
そして、出来上がった原稿を読んで、「こんなつもりじゃなかったんだけどなあ」と思いつつ、投稿ボタンを押す。
こんなつもりじゃなかったんだよ。
伝えたい情報を(1)~(4)に分けて、それぞれ取扱説明書のような注意書きを添えるような、そういうブログが書きたかったわけじゃないんだ。
私は自分の気持ちを素直に伝えて、読者に届けたいんだ。
丁寧語は、丁寧さと引き換えに、読んでくれている人と線を引いて離れている気がしてしまう。
だから私は、こっちの方がいい。
この、自分の等身大の言葉で伝える文章を書いていきたい。
試行錯誤はしばらく続く。また丁寧語に挑戦する日が来ると思う(それは明日かもしれない)。
でも。私の伝えたい気持ちが伝わっていないなら、またこうして、自分の書き方に戻ってくるだろう。
みょうにナヨナヨして、「だ」が多くて、読点がおおいこの文章に。
情報サイトらしからぬ、主観的なこの文章に。
行ったり来たりして、挑戦してみる。ブログで伝えたい気持ちは、変わらない。